登山初心者の方へ
登り方ガイド
日本百名山の一つに数えられている西吾妻山(標高2,035m)は難所が少なく、登山の経験が少ない人でも親しみやすいと人気を集めています。ロープウェイとリフトを乗り継ぐと、標高1,820mまで一気にたどり着けるのもポイント。しっかりと準備を整え、安心安全で楽しい登山にチャレンジしてみましょう!
※ご自身の体調や技術、当日の天候などを考慮し、安全な登山を心がけてください。
1.服装と靴
汗や雨で体を濡らすと体温低下につながり、体力を多く消耗します。体温を素早く調節できるように、服装は夏季でも重ね着するのがポイント。化繊など乾きやすい素材の肌着、保温力の高い中間着、雨風に強いアウターの三重構造が基本です。
転倒による怪我を防ぐために大切なのが足回り。伸縮性が高いパンツやズボンを身に着け、トレッキングシューズなど登山に適した靴を履きましょう。足の動きが助けられ、転倒のリスクを減らします。
上下ともに、なるべく長袖長ズボンを身に着け、切り傷などの怪我から身を守りましょう。
また、天候が変わりやすい山では、雨具が必需品です。休憩する際に身に着けると、保温にも役立ちます。防水性だけでなく、通気性も高い雨具が最適です。
Tips |
標高が100m高くなると気温は0.5℃前後低くなります。西吾妻山の山頂では、夏場でも最高気温が19度前後なので、薄着は控えましょう。 |
2.持ち物
西吾妻山を日帰りで登山する場合、バックパックは容量20~30ℓが適しています。持ち物は雨具・タオル・食料・飲料・ゴミ袋など。万が一のため、救急セットや非常食、ライター、ヘッドライト、ビニールテープも備えておくと万全です。飲料は1ℓ前後、暑い日であれば1.5㍑ほど用意すると良いでしょう。
3.計画を立てる
体力や技術に合わせて登山コースを選び、入山と下山の時間を決めましょう。登山時間は、初心者であれば地図に記された時間より1.5倍ほどを見込み、さらに1時間ごとに10分の休憩を取り入るのが無難です。
西吾妻山では、登山入門にピッタリな「お花畑・人形石コース」と、ステップアップに適した「西吾妻山コース」がオススメ。所要時間の目安を下に掲載しますので、計画の参考にしてください。リフトの最終乗車時間は15:40となりますので、時間に余裕をもたせた計画を立てましょう。
【中級】日本百名山・西吾妻山コース(6.2km、約7時間20分)
そして、けがや遭難など万が一に備えましょう。家族や友人に行先と帰宅時間を伝え、同行者がいる場合には、はぐれてしまった場合の合流場所を決めておきます。遭難してしまった場合に備え、捜索関係者が足取りを追うために必要になるので、登山計画書を提出しておきましょう。
4.山へ行こう!
準備が整ったらいざ出発……。ですが登山経験者が身近にいないと不安です? 天元台ではトレッキングイベントを定期的に開催しています。西吾妻山案内人クラブのベテランガイドたちから登山のノウハウを学びつつ、大勢の新しい仲間たちと西吾妻山の散策を楽しみましょう。イベントの問い合わせは天元台高原TEL0238(55)2236までお気軽にどうぞ!